子供のころ、 『戦艦大和のさいご(少年少女世界のノンフィクション 3) 偕成社』
を読み、何度も涙したのを覚えています。
中でも、臼淵大尉の発言として残っている「進歩のない者は決して勝たない。負けて
目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじ過ぎた(…以下略)。」
というセリフは脳裏に刻み込まれています。大人になり、もう一度、先人たちの想い
に触れたくて本書を購入しました。
出征した祖父は、「なぜ学校で勉強しなければならないの?」という、幼い私の
問いかけに対して「平和な日本を築くためだよ」と優しく諭してくれました。
大和乗り組みの若者のように、日本の新生を願った先人たちの礎(いしずえ)の上に
今の私たちがいることを風化させてはいけません。…学校教育では習わないことだから
こそ、受け継いでいかなければならない想いがあると思います。
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戦艦大和 (角川文庫 緑 281-1) 文庫 – 1968/7/1
吉田 満
(著)
ダブルポイント 詳細
太平洋戦争末期に巨艦の最後と共に自らの死に直面したひとりの青春は、そこに何を見、何を体験したか。誇張もなく、虚構もなく、ただ強烈な韻律をもって語る、真実の戦争の記録!(阿川弘之)
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1968/7/1
- ISBN-104041281016
- ISBN-13978-4041281017
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1968/7/1)
- 発売日 : 1968/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 220ページ
- ISBN-10 : 4041281016
- ISBN-13 : 978-4041281017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 436,352位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,298位角川文庫
- - 69,925位ノンフィクション (本)
- - 84,400位文学・評論 (本)
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トップレビュー
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2016年10月13日に日本でレビュー済み
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2017年2月26日に日本でレビュー済み
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実際に大和に乗り組んで「沖縄特攻」に参加した元将校の淡々とした手記が胸を打つ。平易で生真面目な、簡潔とした描写が逆に生々しい。その中でも深く印象に残っているのが日本海軍の対空火器や、その練度の稚拙さ。終戦間際のあの時点でさえ、日本側は対空機関砲・機銃のレベルでは敵機の迎撃はほぼ不可能な内容だった。日頃の訓練も通り一遍で済ましていた。一方の米海軍はというと、近接信管―機関砲弾に探知機能があって敵の機体を感知すると自動的に爆発するというVT信管を備えて、多くの日本機は撃墜の憂き目にあった。この防御力の弱さは日本軍の大きな弱点の一つだったと改めて思い知らされる。それと、この命を懸けて臨んだ特攻の最中であっても上官による無駄な部下へのイジメともいえる鉄拳制裁が横行したこと。これは映画でも扱われていたが、当の乗り組みの将校の言だけに、やはり日本軍のダメなところと痛感させられた。他にも大和が沈没後、海に投げ出された水兵らが救助に来た救命ボートにしがみつき、ボートの転覆を阻止するために已む無くその手を軍刀で切っていくという非常手段も。短いので読了は数時間もかからないが、内容は濃く、重いものである。
2015年12月31日に日本でレビュー済み
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両方の版を読みましたがどちらの版も変わりなく傑作です。
この新漢字、新かなづかい表記の角川文庫版は絶版になっている
ようです。もったいないです。
この新漢字、新かなづかい表記の角川文庫版は絶版になっている
ようです。もったいないです。
2015年7月27日に日本でレビュー済み
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戦局が、艦隊決戦の時代でなく、運用する油もなく、活躍できなかった。
関わった、多くの人々のご冥福をお祈りいたします。
関わった、多くの人々のご冥福をお祈りいたします。
2014年10月20日に日本でレビュー済み
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以前から大切にしていた本。この度是非とも友人に送りたいと思ったところ、増刷の予定はないとのこと。
この度御社のおかげで助かりました。日本の歴史の一ページとして、人間の生き様として、命の尊さということでも
是非とも多くの人に読んでもらいたい本です。特に戦争を知らない若者たちに。
この度御社のおかげで助かりました。日本の歴史の一ページとして、人間の生き様として、命の尊さということでも
是非とも多くの人に読んでもらいたい本です。特に戦争を知らない若者たちに。
2012年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数か所に、クレームがついている。そこを確認したくて購読した。訂正はなされていなかった。
だから私はこれをフィクションと断定するが、吉田氏をはじめとする大和乗組員に感謝の念を忘れる者ではない。
だから私はこれをフィクションと断定するが、吉田氏をはじめとする大和乗組員に感謝の念を忘れる者ではない。
2021年1月11日に日本でレビュー済み
先人の命を懸けた戦いの後に我々は生きている、その一隊であった戦艦大和の乗員の一人として一部始終を書き留めた貴重な記録である。戦時下には、戦争をするしかない、そのように生きるしかない、跋文の小林秀雄氏の「正直な戦争経験談」という推薦の言葉が胸を打つ。
2015年2月27日に日本でレビュー済み
生き残った元乗組員が語る戦艦大和の最後。
この本が素晴らしいのは、命を散らそうとする戦場での最後を美化するでもなく、ただ虚しいものとして書くのでもなく、様々な思いが入り混じった混沌として書いていることにあると思う。
そこに正直に自分の身にあったことを伝え、それを後世に役立てたいという強い使命感が感じられる。この作者は物書きでもなんでもないというのがまたすごい。
文語調でやや読みづらい部分もあるが、多くの人に一度は手にとってもらいたい一冊。
この本が素晴らしいのは、命を散らそうとする戦場での最後を美化するでもなく、ただ虚しいものとして書くのでもなく、様々な思いが入り混じった混沌として書いていることにあると思う。
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文語調でやや読みづらい部分もあるが、多くの人に一度は手にとってもらいたい一冊。